130820ご報告がすっかり遅くなりました。
おかげさまで、7/26(金)21時16分、3150gの元気な女の子(第三子)を無事出産することが出来ました。(写真は産後3週間目くらいの娘…あっという間にしっかりぷっくりしてきました)

実は今回の出産は、3人目にして初めて無痛分娩(硬膜外麻酔で行う分娩。痛みゼロではないのですが無痛分娩とい言うようです。アップ当初和痛と書いてましたがは定義が曖昧なようなので、ここでは使わないようにします。参考→慈恵病院サイト)にしました。
これが私にとっては大正解!だったので、1つの体験談&自分の記録ということで記しておきたいと思います。
※無痛分娩と一口に言ってもいろいろな方法があるようですし、専門家ではないので不正確な記述もあるかもしれません。もし実際に無痛分娩を選択しようと思われている方は、しっかり医師の説明を聞いた上でご判断ください。

 

■ 結論:無痛分娩大正解。
痛みを緩和する方法なので、痛みゼロではないですが、どピーク時の痛みがかなり和らぐのでかなり気が楽でした。麻酔を入れるために背中の硬膜外に細い針を指すというのがちょっと怖かったのですが、特に苦痛もなく、いきむタイミングもわかるので落ち着いて出産に臨めました。

産後4週間が経ちましたが、身体はかなり本調子に戻ってきた感じです。
2人目の出産時、出血がそこそこ多くて1ヶ月近く経っても体の芯に力が入らない感じでしたが、今回も同じくらいの出血量だったにも関わらず、最初の1週間ちょっとはフラフラしていたものの、2週間も経つとかなりシャッキリ。産後の回復が早いなという実感があります。
こんなに楽だったら過去の出産も無痛にしたかったくらい…と思いました。いや、ほんとに。

 

■ 三人三様の病院選び…最初は無痛は考えてませんでした。
3人とも妊娠中の経過は順調だったのですが、1人目の時は34週と正産期(出産しても赤ちゃんに問題がない時期)より3週間も早く破水し35週で出産となったため、急遽予定していたのとは違う病院で出産、2人目は大事をとって自宅近くの大学病院での出産でした。
きっと最後の出産になるだろう3人目は近所に新しくできた個人産院を選びました。何と言っても出産後の入院生活って結構重要…というのを上の2人で実感していた(残念ながら食事はイマイチ…特に前者は改装前で設備が古く、入院期間が長かったので、余計に辛かった…)ので、綺麗で且つ入院時のご飯が美味しいという評判を聞いて選びました。
その時この地域では初の無痛分娩対応施設だと知ったのですが、きっと高いだろうな…と普通に分娩することを考えていました。

 

■ 陣痛の痛みを思い出して無痛分娩に決める。
3人目も経過は順調で、体重は上の2人の時のように増えすぎずいい傾向だったのですが、臨月に入り前駆陣痛が何回か起こるようになってくると、過去の出産での痛みを思い出してちょっと憂鬱に。
費用も心配でしたが、背中に針を刺す=脊髄など大事な部分に刺して何かあったらどうしようという不安もありました。
そこでTwitterで無痛分娩ってどうなんだろう?と呟いてみたところ、意外にも経験されている方が多く、どなたも無痛分娩良かったよ!わざわざあの痛いのを経験する必要なし!産後の回復がぜんぜん違うよ!というポジティブなご意見ばかり。
そうならば…と、費用を調べてみたら、プラス3万円。
38週の検診時に早速先生に相談してみたら、どのような処置になるか丁寧に説明してもらい、不安もかなり解消。ということで、無痛にすることにしました。

 

■ そして出産
ちょっと長めですが、よかったらお付き合いください。
予定日1週間超過で入院、入院翌日から午前中から促進剤を服用したりして、午後4時くらいに本格的な陣痛が来て、なんやかんや生まれたのは午後9時過ぎくらいと振り返ればかなり安産でした。

3人目で早々に出てくるかと思ったら、まさかの予定日1週間以上超過。10日超過する日に入院して促進剤使ってお産を進めることとなったのですが、その日の内診で卵膜剥離(子宮口あたりをグリグリってやつ)をしてもらって、お腹の痛みが来たので入院となりました。
その日は有効陣痛がつかず、翌日から促進剤を使って出産を進めることになりました。
促進剤は点滴ではなく錠剤を1時間おきに1錠ずつ計6錠飲んでいき、陣痛をつけるというもの。それでも陣痛が来なかったら点滴…ということでした。
朝の9時からスタートして、1時間毎に6錠を飲みました。3錠くらいで陣痛くるかも?という割にはそうでもなく編み物をする余裕も。
4錠目を飲んだ途端に病室から陣痛室へ移動。この時点で子宮口は5センチほど。

本格的に痛くなる前に…ということで、産褥ショーツに着替え、点滴のラインを確保し、背中にカテーテルを入れていつでも麻酔を入れられるように準備を開始しました。
カテーテルを入れるのは、横向きに寝て、背中を丸め気味にして、やたら消毒薬を塗ってから針を指すのですが、硬膜外というのがどの部分でどんな針を指すのかという説明も受けていましたし、先生も世間話をして気を紛らせるようにしながら処置をしてくださったのですが、ほんとに一番緊張しました。
でも針を指すのにチクっとしたくらいで、全く苦痛なし。
ちなみにここから飲食禁止となりました。

その後車椅子ですぐ隣りの分娩室へ移動して、人工破水して、なぜかまた陣痛室に逆戻り。
しばらくして今までにない痛みが4〜5回襲ってきたので、早速麻酔薬を注入。
背中にひんやりとした感触があり、5〜10分くらいで嘘のように痛みがなくなりました。
ここから小一時間でまた痛みが強くなってきたので、2回目の麻酔注入。
麻酔が切れて再度麻酔が効くまでは、痛みに耐えなければいけなくて、これはちょっと辛かったです…。

この時点で子宮口はほぼ全開だったものの、赤ちゃんはまだ下がってきておらず…とにかくまた分娩室へ移動。更に2回目の麻酔が切れかけた頃にはどんどん赤ちゃんが下がってきて、いよいよいきむ段階に。
1回目から2回目で麻酔が切れた時がとてもつらかったので早めに「痛い!」と申告したのですが、なかなか先生が来れず、1,2度MAXな痛みを体験…これは想定してなかったので辛かった〜。
3回目の麻酔を入れてもらい、そこからは痛みの波が来るたびにいきんで小一時間で無事出産となりました。

赤ちゃんがなかなか下がってこないので、翌日まで持ち越すかと思いましたが、結果はスピード出産でした。また、出血が多かったのですが、出産自体での消耗が少なかったので、分娩室で2時間ほど様子を見た後、病室に戻ってからも余裕でトイレに行ったり、赤ちゃんの世話ができ、無痛の良さを実感しました。
ただやっぱり裂けてしまったようで、縫われるのはチクチクと痛かった…。
でもかなり時間をかけて丁寧に縫ってくださったので、その後は座るのもストレスなく。
入院中の食事も美味しくて、夜中はほとんど預かってもらい、3人目ということで授乳指導や退院指導(産後の生活や赤ちゃんのお世話、家族計画についてのレクチャー)はスキップして休むことに専念出来ました。

出産直前に海外出張に行っていて立ち会えないかも?と思っていた夫も前日に半日帰国を前倒しをしたので、なんとか間に合いました。生まれる時から親孝行娘です。

 

■ 産後4週間近く経って…
退院して最初の1週間くらいは出血もあったせいでフラフラ&授乳時に乳首を痛めて辛かったのですが、飲んだら割合長めに寝てくれる娘のおかげもあり、2週間経つ頃には簡単な家事ならこなせるくらいに元気に。車で少し遠出もできるくらいになりました。
一応大事を取って、上の子供達の送り迎えや世話は基本的に夫や実家の力を借りていますが、授乳も軌道に乗ってきて、まだまだイヤイヤ期の2歳息子の対応もできるようになったので、随分助かっています。
娘もゆっくり出てきたからかしっかりしていて、母乳とミルク併用なので授乳間隔もそれなりに空き、身体も十分休めることが出来ました。ぼちぼち通常運転に戻していこうかというところです。

 

■ これから出産予定の方には本当にオススメ
今回3人目にして初めて無痛を経験しましたが、特に産後にその良さを実感しています。
出産も痛くて大変ですが、出産による会陰などの傷とそのまま続く数時間おきの授乳に耐えるためにも出産時の消耗が少ないのはかなりのメリットだと思います。
身体が出産でダメージを受けている上に、睡眠不足が重なり、そのせいで育児が辛くなるくらいなら、無痛にしてダメージを少しでも和らげておいたほうが、育児にもポジティブになれるのではないかと思います。身体しんどいと気持ちもネガティブになりがちなものです。(産後鬱も体調に左右される部分が大きいのではないかと勝手に思っています)
また、上に子供がいる場合は上の子の世話もあることを考えるとよりオススメです。
初産だったとしてもわざわざあの痛い思いをする必要は全くないと思います。

まだまだ無痛分娩を実施している施設もたくさんあるわけではないので、もっと広がればよいのに…と思いますし、幸運にもそういった病院にかかれるのであれば、検討の価値は十分あると思います!
出産のあの痛みを経験してこそ母親になる資格が…とか全く思いません。(そうでなくてもつわりや妊娠中のトラブルだってないとも限らないわけで)そんな根性論いらんと思います。
というわけでワタシ的には無痛分娩オススメです。

 

さて…ぼちぼち編み物もリスタートしたいなぁ…!

 

久々の追記:2014.8.8.
こちらのサイトが無痛分娩について大変詳しいです。
無痛分娩とは|東京産科麻酔チーム
ご検討されている方はぜひご一読を。

ちなみに陣痛って癌の痛みより痛いみたいです。(個人差はもちろんあると思いますが)
ほんとそんな痛みに無理に耐える必要ないない!!